生活支援コーディネーター(SC)のことなど

生活支援コーディネーターに関する市民フォーラムに参加してきた。

活動内容はなんとなく分かったものの、背景や制度のことが気になったので、GeminiIやWebサイトでお世話になり調べてみた。

生活支援コーディネーター(SC)とは?

生活支援コーディネーター(略称:SC)は、市町村や日常生活圏域(中学校区など)ごとに配置されている。

主な所属先は社会福祉協議会や地域包括支援センターがほとんどだが、一部には市町村の福祉課に所属する公務員のSCもいるようだ。

根拠となる法律は、介護保険法 第115条の45 第2項第5号。

『五 被保険者の地域における自立した日常生活の支援及び要介護状態等となることの予防又は要介護状態等の軽減若しくは悪化の防止に係る体制の整備その他のこれらを促進する事業』

要するに、「要介護状態になるのを少しでも防ぐため、地域で助け合える仕組みや体制を整える」ための事業ということのようだ。

SCが所属する2つの主な団体

彼らが主として所属している団体についても整理してみた。

① 社会福祉協議会(社協)

  • 根拠法: 社会福祉法(市町村単位に設置される民間組織/社会福祉法人)

  • 主な収入源: 行政からの委託金・補助金、住民からの会費など(自分自身は会費を払った記憶があまりないが、多くは市からの委託金で賄われているようだ)。

  • 働いている人: 社会福祉士、精神保健福祉士、福祉活動専門員、ボランティアコーディネーター、コミュニティソーシャルワーカー(CSW)、ケアマネジャー、訪問介護員など、地域福祉を担う人たち。

② 地域包括支援センター

  • 根拠法: 介護保険法(市町村が設置する公的な機関)

  • 設置単位: 高齢者がおおむね30分以内に駆けつけられる「日常生活圏域」ごとに設置。

  • 主な収入源: 介護保険料および税金(国・都道府県・市町村)。

  • 働いている人: 保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)の3専門職を中心に、ケアマネジャーや認知症地域支援推進員などが配置されている。

SCの給与と実際の仕事内容

求人サイト(ソラジョブ等)で調べてみると、SCの年収相場は300万〜450万円程度のようだ。

フォーラムで紹介されていた活動事例に、こんなものがあった。

  • 『近所の高齢者を誘って、週1回ほどみんなで近所を散歩する。途中で休憩してお茶を飲んだり、おしゃべりをしたりしている』

これを聞いたとき、「このくらいなら自分にもできそうだ」と感じた。

もちろん、単に一緒に散歩するだけで給料が払われているわけではないだろう。こうした「高齢者が外に出て人と交流するきっかけ(仕組み)」を地域の中に新しく企画し、住民同士で継続できるよう裏で繋ぐのが彼らの本当の役割なのだと思う。

直接的な介護の現場に比べれば体力を激しく使う仕事ではなさそうだが、地域の人々と関係を築いていくコミュニケーション能力が求められる仕事なのだろう。

フォーラムに参加してみての感想

今回市民フォーラムに参加したことで、福祉の複雑な仕組みについて少し知識が増えた。

ただ、素人目で見ると「似たような役割を持つ公的・準公的な組織がいくつもあるな」という印象も受けた。これらをうまく整理・統合できれば、もう少し行政財源の節約にもつながるのではないか……などと考える良いきっかけになった

印旛沼の堤防決壊

台風25号がもたらした大雨の影響により、印旛沼の堤防が決壊しました。 テレビの取材に対し、床上浸水の被害に遭われた方が「この地に移り住んで数十年、こんなことは一度もなかった」と答えていましたが、その言葉にも頷けます。

現在の印旛沼の姿をつくったのは、昭和21年(1946年)から昭和44年(1969年)にかけて行われた「印旛沼開発事業」です。事業完了の1969年から今年(2026年)までの57年間、この地域では深刻な治水災害が発生していませんでした。住民の方が「初めての経験だ」と驚かれるのも当然のことと言えます。

干拓と治水を果たした大規模事業

この開発事業により、印旛沼の面積は約2,000haから約1,310haへと縮小し、代わりに934haもの新たな耕地が誕生しました。

また、沼は大きく「西印旛沼」と「北印旛沼」の2つに分かれ、両者は「印旛捷水路(しょうすいろ)」で結ばれています。標高は西印旛沼側の方が高いため、水は基本的に西から北へと流れていきます。

さらに、この事業によって「印旛放水路(新川・花見川)」が完成し、東京湾への排水という新たなルートが確保されました。

  • ※新川は八千代市勝田台付近で「花見川」と名称が変わります。

  • この分水嶺には「大和田排水機場」が設置されており、印旛沼の水位が上昇した際にポンプで強制的に東京湾側(花見川)へ排水する仕組みになっています。

今回の堤防決壊の要因を考える

印旛沼から外部へ水を送り出す主なルートは、以下の2つです。

  1. 長門川(利根川へ流れるルート)

  2. 新川・花見川(大和田排水機場を経て東京湾へ流れるルート)

今回の堤防決壊は「北印旛沼」で発生しました。 北印旛沼の主な排水先は「長門川」ですが、今回の大雨では本流である利根川自体も増水していたことにより、長門川からの十分な排水が行えなかった可能性があります。

この排水不全による水位の上昇が、今回の北印旛沼での堤防決壊につながった大きな要因ではないかと思いますがどうでしょうか。

参考資料

1.千葉県 9月23日発表 北印旛沼の堤防決壊について

 

www.pref.chiba.lg.jp

 

2. 印旛沼の歴史

www.i-kouiki.jp

 

『伝説の朝ごはん』を観た。

Amazonプライム・ビデオで『伝説の朝ごはん』という番組を観始めました。全78話のうち、まだ3話ほど観た段階ですが、感動を受けました。

1話30分ほどで、出演者はジャーナリストの田原総一朗さんや大学理事長といった著名人も登場しますが、大半はごく普通の人々です。番組にはナレーションもBGMも一切ありません。ただ最低限の字幕が入るなか、出演者が朝ごはんを作って食べるまでのプロセスが淡々と映し出されます。NHKの『ドキュメント72時間』に似た雰囲気もありますが、過度な演出を抑えた素朴な味わいが大きな魅力です。

何より素晴らしいと感じたのは、登場人物たちの力強い生き様です。

田原総一朗さんは、トーストとお湯で作る目玉焼き、そして牛乳などの飲み物というメニューを30年間続けているとのこと。出来上がった朝食を、本が積み上がった書斎らしき仕事場で食べていました。普段テレビで観る姿とは違う、ゆったりとした時間を過ごす様子が印象的で、今なお現役で仕事を続けておられる姿には頭が下がります。

マスターズ陸上の世界記録を持つ92歳の男性は、朝食作りのために自ら畑へ向かい、大根やネギを収穫するところから始まります。献立は、人参・大根・サツマイモ・里芋・ひき肉・シイタケ・海藻などが入った具だくさんの味噌汁をはじめ、ご飯、納豆、はちみつ入り牛乳、黒ニンニクと盛りだくさん。なんと納豆や黒ニンニクまで手作りだそうです。「3年後に世界記録を狙える競技がある」と、目を輝かせて未来を語る姿が非常に印象的でした。

また、80代の農家の女性は、ご家族だけでなく自宅で働く研修生のための食事も手際よく作られていました。こちらも自宅の畑で採れた大根や人参をたっぷり使った具だくさんの味噌汁が印象的でした。

高齢であってもすべて自分の力でやり遂げ、それぞれの目標や役割を持って生きている姿から、画面越しに圧倒的な「生きるエネルギー」と勇気をもらいました。

ドラマも魅力的ですが、こうして人生を誠実に生きる人々の日々の営みを垣間見ることも、非常に味わい深く楽しい体験です。まさに「生きることは食べること」だと実感させられました。残りのエピソードも、楽しみながら少しずつ観進めていきたいと思います。

一時期だけ働き、あとは気ままに生きる直物? 彼岸花

最近、近所の公園で彼岸花が美しく咲いているのを見かけるようになりました。 彼岸花といえば、鮮やかな花が咲いているときには葉が一切ありません。そして花が終わり、晩秋から冬になるとようやく青々と葉を伸ばし始めます。

一般的な植物は、暖かく日光が豊富な夏に葉を茂らせて光合成を行い、冬には休眠します。 しかし、彼岸花はその真逆です。寒さの厳しい冬の間に葉を出して光合成を行い、球根へしっかりと栄養を蓄えます。春になると葉は枯れ、秋に花が咲くまで地中で「夏眠」に入ります。葉がない間は光合成ができないため、地中の水とたくわえたエネルギーだけでじっと過ごしているはずです。 常緑樹などに比べるとずいぶん怠け者、あるいは自由気ままな植物に思えます。人間に例えるなら、バイトで一生懸命お金を貯め、貯まったらその資金で世界放浪の旅に出る若者のようでもある。

 

なぜ彼岸花は、このような不合理と思われる性質を選んだのだろうか。 「原産地が季節の逆転する南半球だからでは?」と思い調べてみましたが、原産国は中国でした。つまり、進化の過程で「冬に働き、夏に休む」スタイルこそが、彼岸花にとって生き残るために最も有利だったということだろうと思います。それは、 たとえば、ほかの植物が青々と茂る夏は害虫や動物に食べられるリスクが高いため、あえて時期をずらして葉を出さない個体が生き残ったのかもしれません。

 

身近な植物でありながら、常識にとらわれない独自の戦略でたくましく生きる彼岸花。 公園の赤い花を見つめていると、進化の不思議や自然界のドラマに思いが膨らみ、いろいろなことを考えさせてくれる。

 

地名の力について考える

山手線一周ウォーキングの途中、学習院大学と線路の間に挟まれた「学習院椿の坂」という400メートルほどの坂道に出会いました。目白駅を降りるとすぐです。一見すると、ごく普通の緩やかな坂ですが、とても惹きつけられる名前です。「学習院」という格式高さに「椿」の華やかさが加わり、どこか洗練された雰囲気を醸し出しています。近くには夏目漱石の笑う猫をモチーフにした像もあり、散策の気分を高めてくれます。この名前だけで「一度行ってみたい」「こんな街に住んでみたい」と思わせる魅力があります。

 

このように、名前の響きが街のイメージを引き上げている例は他にもあります。たとえば「自由が丘」や「田園調布」といった街です。もちろん、街自体にショップや住環境などの魅力があることは確かですが、美しい地名がそのブランディングに大きく貢献しているのは間違いないと思います。

 

 一方で、少し残念に感じる地名のつけ方もあります。たとえば埼玉県内のJR駅名です。浦和駅の周辺には、北浦和、南浦和、東浦和、西浦和、中浦和、武蔵浦和、さらに浦和美園(埼玉高速鉄道)まで、「浦和」とつく駅が7つも存在します。方角を当てはめただけの名前は少し無味乾燥に感じられ、「どんな街だろう」というワクワク感は湧きにくいかもしれません。ちなみに千葉市で「千葉」がつくJRの駅は千葉、西千葉、本千葉、東千葉の4駅ですので、よほど埼玉の人は浦和を推しているようです。

 

NHKの『ブラタモリ』で知ったのですが、「自由が丘」という地名は、地元の学校「自由ヶ丘学園」の名を気に入った舞踊家の石井漠氏が、手紙の差出人住所に勝手に使い始めたことがきっかけで定着したのだそうです。 魅力的な名前がまず存在し、あとからその名に引き寄せられるように街の魅力が作られていく――地名には、私たちが思う以上に街の未来を動かす力があるような気がします。

山手線一周ウォーキング47km 10時間42分

やろうやろうと思いながらも雨続きでなかなか実行できずにいましたが、9月14日は久しぶりの晴れ間となりました。「この日を逃すとまたしばらく雨模様になる」と思い立ち、急遽、山手線一周ウォーキングを決行することにしました。

午前6時に日本橋駅を出発し、反時計回りに歩き始めます。実は10年以上前にも山手線一周を行ったことがありました。その時は東京駅から時計回りに回ったのですが、記憶はほとんど残っていません。当時は事前の計画もなく、その場の判断で大きな道路を中心に歩いていた記憶があります。

今回はGoogleのマイマップ機能を使い、事前にコースをしっかり作成して臨みました。しかし新宿あたりから少し遅れが出始めたため、予定していた見学ポイントをスキップし、できるだけ山手線に沿って効率よく歩くルートに変更しました。

記録は以下の通りです。

  • スタート:日本橋駅

  • ゴール:銀座の湯


  • トータル:47.38km / 10時間42分
    (スマートウォッチによる計測)

左足の太ももに痛みが出ましたが、無事に最後まで歩き切ることができて胸がすっとしました。

歩いて気づいた発見と街の表情

今回歩いて初めて知ったのですが、山手線にも一つだけ踏切が存在するのですね。駒込駅と田端駅の間にある「第二中里踏切」という、山手線で唯一残っている踏切だそうです。

また、実際に足で歩いてみると、エリアごとに街の雰囲気が全く異なることにも気づかされます。 池袋や新宿はやたらと人が多く混沌とした街並みですが、それが独自の魅力でもあります。東京駅周辺はどこか行儀の良い街というう印象です。渋谷はその中間といったところでしょうか。 なお、池袋から渋谷あたりまでは非常に人が多く、外国人観光客の姿も目立ち、少々歩きづらいエリアでした。

途中の補給・休憩と道具の反省点

長距離を歩くうえで、食事や休憩のタイミングも重要と思います。 朝食は午前8時半頃、駒込駅近くの『なか卯』で取り、昼食は大崎駅前の『CoCo壱番屋』へ。スマホのバッテリー残量が少し心配になりましたが、西武新宿駅近くの『カフェ・ベローチェ』は電源コンセントが充実していて非常に助かりました。短時間の滞在でしたが、充電できたことで安心感がありました。

また、今回はウォーキングストックを持参したのですが、これほど長時間使用したのは初めてのことでした。長く使っているうちに、ハンドストラップ(落下防止の紐)が手にあたって擦れ、痛くなってしまうという誤算がありました。次回からは手袋を着用するなど、対策が必要だと痛感しました。

ゴール後の銭湯と秋への手応え

無事に歩き終えた後は『銀座の湯』へ。こちらの湯船は少々熱めなのですが、銀座のど真ん中でさっぱりと汗を流せる貴重な場所として、いつも重宝しています。

約47kmを歩き通せたことで、歩き旅の楽しさ及びまだ継続できることに自信と元気が湧いてきました。

 

山手線一周

 

ある人のLINEから考えたこと

近所の浜田さん(仮称)からLINEが入った。

内容は「雨が多くて洗濯物が乾かないね」という、なんてことのない雑談である。

いつもの浜田さんからの連絡といえば、「車がなかったけど出かけてたの?」「それどこで買ったの?」等々といった質問ばかり。今回のようなたわいもない雑談 LINE は初めてのことだった。

浜田さんは60代後半。少し前に離婚して現在は一人暮らしだが、実は若い彼女がいて、毎週金曜日には自宅に泊まりに来ている。年齢の割にカッコいい、いわゆるイケメンだ。

私とは近所の飲み仲間で、月に1回ほど他のメンバーも交えて飲むくらいの距離感である。

おそらく、彼女が来ない日は一人で寂しく、話し相手が欲しくなってLINEをしてきたのだろう。

こんなとき、女性同士なら「お茶しない?」となるところかもしれない。しかし、男同士ではそうはいかないのだ。

これまで「結論の出ないたわいもない話」を、シラフの男同士でやった記憶がない。少なくとも私の場合、酒抜きでの男同士の会話は、何らかの結論を出すための「打ち合わせ」になってしまう。きっと多くの男性も同じではないだろうか。

一方で女性同士なら、お茶を飲みながら延々と雑談を続けていける。コミュニケーション能力の高さには感心するばかりだ。NHKで放送しているドラマ『団地のふたり』も、あの絶妙な空気感は女性二人だからこそ成り立つもので、男二人ではなかなか成立しないだろう。

「たまには女性を見習って、男同士でお茶会でもやってみようか」

そんなことをふと考えたひとときだった。