近所の浜田さん(仮称)からLINEが入った。
内容は「雨が多くて洗濯物が乾かないね」という、なんてことのない雑談である。
いつもの浜田さんからの連絡といえば、「車がなかったけど出かけてたの?」「それどこで買ったの?」等々といった質問ばかり。今回のようなたわいもない雑談 LINE は初めてのことだった。
浜田さんは60代後半。少し前に離婚して現在は一人暮らしだが、実は若い彼女がいて、毎週金曜日には自宅に泊まりに来ている。年齢の割にカッコいい、いわゆるイケメンだ。
私とは近所の飲み仲間で、月に1回ほど他のメンバーも交えて飲むくらいの距離感である。
おそらく、彼女が来ない日は一人で寂しく、話し相手が欲しくなってLINEをしてきたのだろう。
こんなとき、女性同士なら「お茶しない?」となるところかもしれない。しかし、男同士ではそうはいかないのだ。
これまで「結論の出ないたわいもない話」を、シラフの男同士でやった記憶がない。少なくとも私の場合、酒抜きでの男同士の会話は、何らかの結論を出すための「打ち合わせ」になってしまう。きっと多くの男性も同じではないだろうか。
一方で女性同士なら、お茶を飲みながら延々と雑談を続けていける。コミュニケーション能力の高さには感心するばかりだ。NHKで放送しているドラマ『団地のふたり』も、あの絶妙な空気感は女性二人だからこそ成り立つもので、男二人ではなかなか成立しないだろう。
「たまには女性を見習って、男同士でお茶会でもやってみようか」
そんなことをふと考えたひとときだった。