団地の規則について思うこと
私は団地で暮らしている。管理組合からチラシが回ってくる。曰く、『大きな声を出すのは止めましょう、エチケットを守って生活しましょう。』などと書いてある。
確かに、昼といわず、夜といわず、バルコニーで大きな声で独り言、というか演説をしている人が近所にいる。そのチラシは名指しはしていないもののその人を迷惑だといっているのだ。
多くの人が密集して暮らしているので、それなりに規則は必要と思う。しかし、なんとなく違うのではという気がしてならない。その人は悪さをするわけでもなく、ちょっと一般の人とは異なった奇妙な行動をしているに過ぎない。
人間だから騒ぎたい時もあるし、大声で怒鳴りあうこともあるだろう。いろいろな人がいる。それらを受け入れ認める寛容さが欲しいと思う。私たちはでっかい一戸建てに住んでいるのではないのだ。
これができなくなっているのは社会との関わりを持ちたくない、というか関わっていない人たちが増えているからではないかと思ってきた。特に年寄たちである。核家族だから年寄だけで、家に籠って生活している人が多い。近所との付き合いもない。子供たちの騒ぐ声がうるさいから近所に幼稚園を作るな、という人が出るのも同じ要因だろう。自分たちの孫と暮らしていたらそんなこと言わなと思う。
近所の声がうるさいと感じるのはご近所同士のコミュニケーションが欠けているからではないか。好きな人だったら、あるいはよく知っている人だったら、それほど目くじら立てないですよね。
年寄のみなさん、天気の良い日は外に出よう、そして人に会ったら、たとえ知らない人でも挨拶してみよう。そんなことをしていると騒音と思っているものの感じ方も変わってくるのではないだろうか。
それではまた。今日より明日のほうが進歩しますように。
以上