ベトナム便り ホーチミンの日本人

ホーチミンに暮らして3か月たった。少々の日本人にも会った。

 

今日は私が知ったホーチミンに暮らす日本人のことを書いてみる。

就職形態で分けると次の3つのタイプに分けられる。

 

タイプA:日本からの出向者

このタイプはお仕事で会う程度、仕事以外の場ではほとんど会わない。家族帯同の方も多いので、使うレストラン、住んでるアパート、休み日の行動様式が私とは異なるようです。

 タイプB:現地採用者

略して現採という。私もこのタイプ。このタイプの人たちは、元々はタイプAだったのだがなんらかの理由によりその会社を辞めて別の会社に現採として働いていることが多いようです。例えば、こんな感じ。

・上司と喧嘩して辞めた、出向期間満期になり日本に戻らなければならなくなったが戻りたくない。戻りたくない理由はよくわかりませんが、ここに居たい理由は次のような感じ。治安が良い、食べ物がおいしい、英語ができなくても劣等感を味わなくて良い(ベトナムの人も一般的には英語が得意ではないから)等、住み心地が良いのが最大の理由。当然ですね。

・日本で失恋しちゃったのでベトナムに来ちゃった。

・この地で生涯の伴侶と出会ってしまった。

華僑と言われている人たちも自分の国では生活していけないから、あるいは何らかの理由により自分の国に居づらいから出てきている人たちがほとんどではないかと思う。人間なんていつも崇高な理由で行動しない。

 

タイプC:個人起業家

ベトナムの発展のために尽くそう、あるいはこれから発展著しいこの地でビジネスを展開しようという人。あまりいない。

企業が進出を決めたのでその先兵として働いている人たちはここに含めていません。この人たちはタイプAにしています。

 

ホーチミンに来る前はタイプA、あるいはタイプCが多いのだろうと思っていたが、以外にタイプBが多いのは新鮮です。この人達は現地の人と結婚する等、現地に根付いている人が多い。

タイプBの人たちがこの地にいることになった理由は様々ですが、自分たちが意図する/しないに関わらず日本とベトナムの関係を強固なものする草の根活動を担っているのではないかと思う。現地採用として長くベトナムで生活することによりこの地に日本の文化を広めているのだ。以外と日本人もたくましいと思ったりする。

このような人がたくさん増えてくれば、華僑と言われる人たちと同じように、日本人を先祖とするビジネスマンがこの地で活躍する時代がやってくるのではないか。やがて日本との取引が増える、そして日本との関係がますます強固になる、ということが期待できる。楽しみです。

日本人はもっともっと海外に出るべきというけれど、人間なんて今の居場所が居心地がよければ無理して動こうなんて思わない。動かざるを得ないから動くのだと思う。居ついている人たちがたくさん人口を増やして仲間をたくさん増やしてくれると嬉しい。

 

では、また。明日が今日より進歩しますように。

                             2016年8月15日記